絶滅危惧種
中村信哉の苦悩 
〜防災訓練〜





トレーニングとは予期せぬ事態に陥っても、大きな被害
を被らないためにおこなうものである。

防災訓練もテキストを見て、いくら頭の中でイメージトレ
ーニングし ても意味がない。 実際に行うのが最も効果
的であることは誰しも分かることであろう。

可能な限り近い状況を作り出して、訓練するだけでも相
当役に立つ。

我が家も2年前の東日本大震災で多少なりとも被災し
た(東北の方々に 比べれば被災したうちに入らないが・
・・) 家中の壁はヒビ割れし、物という物は散乱し、後片
付けに相当時間がか かった。電気温水器も倒れ使い
物にならなくなり、お湯などで使えない。 何より井戸水
が汲み上げられなくなったのだから風呂どころでない。

2週 間水道がまともに使えなかった。家の中はボロボロ
になったので犬舎横の休憩室で避難生活を余儀なくさ
れた。

キッチンも壊れ、風呂も使えず、計画停電で夜はランタン
の明かりの中で食事をした。当たり前の日常が突如不自
由なものに変わり多少なりと もストレスがかかった・・・。

しかし私が15年前この地大田原市羽田に移転してきた
時に比べれば天 国である。

テレビもない、風呂もない、便所もなければ、電話もない、何より電線通ってない・・・・・。まるで吉幾三の「おら東京さ行ぐだ」そのものだった。朝起きたら発電機を回し、寝る時は闇夜の中ランタンを持ってプレハブから遠く置かれたやかましい発電機を止めに行く。電柱が立ったのは移転して から4ヶ月後・・。

移転してきたのが12月、プレハブ住まいだったので寒いこと寒いこと。反射式ストーブの真ん前に缶ビールを置いておいても冷たかった。当然冷蔵庫などあるわけがない。風呂は車で20分ほどのところにある野木温泉へ行く。面倒くさい時は3週間も風呂に入らなかった。

15年前は毎日が防災訓練だった。だから東日本大震災の時は多少のストレスで済んだ。

犬のトレーニングも一緒である。ストレスを避けて避けて徹底的に避けて育てても犬が一生ストレスを感じない場面にでくわさないという保証はどこにもない。もしその場面にでくわしたら犬は一体どうなってしまうのだろう・・・・。逆に過度のストレスがかかって犬に悪影響を及ぼしかねない。

だからといって毎日かけていてはこれまた悪影響がでることは言うまでもない。あくまでも犬がそれを乗り切るまでで充分なのである。 そうすれば“いざという時”にかかるストレスは最小限に抑えられる。場合によっては微塵もストレスと感じないようにすることも可能である。 ところがである。「犬にはストレスをかけちゃいけない」の一点張りのトレーナーの多いこと多いこと。大きなお世話かも知れないが「あなたの人生で何かあったの?」と思うほどである。

2年前の東日本大震災ではたくさんの犬が被災した。保護された犬はかつて経験したことのないストレスを感じたと思う。

地震もさることながら“保護された先の環境”にである。見知らぬ場所、見知らぬボランティア、見知らぬ里親、たくさんたくさんストレスを感じたことと思う。だがもし預託訓練を受けていたらそのわんこたちのストレスはまた違ったものになっていたはずである。

飼い主と離れ、見知らぬ場所、見知らぬ人間、見知らぬ犬との共同生活・・・全く預託訓練と一緒なのである。 違うのは訓練所でそれを乗り越えるべくトレーニングを受けることである。服従訓練を受けること、他人を受け入れること、ハウストレーニング、犬との接触、偏食の改善、ブラッシングされること、車に乗ること、首輪を付けることなどなど・・。もしそれらを経験していたら避難先での彼らのストレスはかなり違っていたはずである。さすがに地震の恐怖は乗り越えさえることはできないが・・・・。

私も不便な暮らしを乗り越えて今がある。2年前の東日本大震災で家は半壊したが、15年前に戻っただけのことと思えばたいしたストレスではなかった。未だ家が修復できていないのはちょっとストレスだが・・・

預託訓練は一つの防災訓練である。
ストレスをかけないのも愛情とは言えるが物事には限度というものがある。過保護であってはならない・・・



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