絶滅危惧種
中村信哉の苦悩 
〜大衆迎合〜



残念ながら当訓練所には“お試しコース”も“出張訓練”
も “しつけ教室”も存在しない。朝夕飼い主が送迎する
“犬の 幼稚園”も存在しない。

「なんてサービスの悪い訓練所かしら・・・」

私もそう思う。

かつて存在していたこともあるが“犬の危機管理”とい
う視 点に立った時に「こんなにも役に立たない訓練シ
ステムが存在していいものか」という疑念に深く悩ま
され、その他諸々の事情も重なり当訓練所の訓練シ
ステムから完全消去 した。もう二度とやることはない
だろう。


〜必ずしも犬が飼い主と一生を共に過ごせるとは限らない〜


この視点に立った時にしつけ・訓練とは最悪の事態を想定して行うべきだという結論に至り、当訓練所の訓練システムは預託訓練のみとした。

「随分オーバーな人ね・・・」そう思われるかも知れない。

ではこんな事実が起きていることはご存じだろうか。

・しつけ教室に半年も通ったのに“待て”すら出来ない。それどころか“吠える”“咬みつく”“逆ギレ”する。

・2年も出張訓練をしたのにガンガン引っ張る。犬を見ると狂ったように吠える。

・5件の訓練所にお願いしたのに人を見ると襲いそうになる。

・出張訓練士の指示には従うけど飼い主の指示にはがっかりするほど従わない。

・飼い主と一日も離れたことがないために他の環境を狂ったように拒絶する。 ・楽観的な考えにより適切なしつけを怠ったがために飼いきれず捨てられる。

・我慢することを教えなかったがために些細なストレスで問題行動を引き起こす。

・芸を教えることをしつけ・訓練と勘違いし、人との共存意識を育てなかった。

・エサを持っていないと言うことをきかない。

まだまだ挙げればきりがないが上記事例の犬はすべて“お試しコース”“出張訓練”“しつけ教室”などで適切な飼い方やしつけ・訓練を受けず、結局手に負えなくなり私の下にやってきた犬たちのことである。入所後、その問題行動の原因を分析したところ、どれもこれも飼い方に問題があるとは思えず、やはり一番の原因は適切な訓練がなされなかったことが原因と判断された。 “犬と離れることなくワンちゃんをお利口さんに!”という飼い主にとってはこの上ない甘い言葉・・・・言葉だけでなく中身そのものが甘いものとなりそのツケは全て犬に回ってくる。

「頼んだ訓練士が悪かっただけじゃないの・・・・」そうかも知れない。

ではこんな考えが本当に必要なしつけ・訓練の開始を妨げ、犬をとんでもない事態に陥らせているということはご存じだろうか。

「そんな!?かわいい時期に4ヶ月も5ヶ月も離れるなんてできない。」

「犬がそばにいないとおかしくなっちゃう。」

「訓練所に預けると何をされるか分からない。」

「預けて他の犬とケンカして怪我でもしたらたまらない。」

「自分で飼ったんだから自分でしつけたい。」

「しつけ教室に通えば大丈夫」という勝手な思いこみ

「うちの犬は預けて訓練するほど大変な犬じゃないから出張訓練で大丈夫」という勝手な思いこみ。

「咬む犬は大人になれば落ちつく」という勝手な思いこみ。

「仔犬の時に社会化をすれば大人になっても大丈夫」という勝手な思いこみ。

まだまだあるがこの辺にしておこう。

全部、ひどい状況に陥ってから手に負えなくなって訓練に預けた飼い主達の言葉である。

訓練をする側と依頼する側の双方における危機管理の甘さが最大の原因である。

人との共存に最も必要な忍耐と歩み寄りを置き去りにして芸を教えることのみに終始し、メンタル面を鍛えなかったために些細なことに拒絶反応を起こし、人を咬む。自分の事ばかり考え本当に必要なことから目をそむけ自分さえ良ければそれでいいという自己中心的な考えで犬をダメにしていく。それと「犬は危険な動物ではない」という油断・・・・。

耳に心地よい“褒めてしつける”“飼い主様もご一緒に”“体罰は使わない” その結果が目を疑うような犬になることを知っているのだろうか・・・。 私は3頭に1頭の割合で目にする。特に昨年度は多かった。

褒めるだけで子供を一人前にした親と教師がどれだけいる。
どこの世界に毎日小学校の授業に付きそう親がいる。
親を馬鹿呼ばわりする子供に張り手のひとつもくれることができない親でどうする。

飼い主と離れて赤の他人である訓練士や知らない犬たちと共同生活を送ることによって、その犬の持つ弱い部分や意外な一面、素人では見過ごしがちな問題行動の予兆などなど“出張訓練”や“しつけ教室”“犬の幼稚園”では到底見えない部分が見えてくる。

もしあなたに万が一のことがあり断腸の思いで手放すことになった時、手放さなくても長期間離れることになった時、飼い主に依存度が高く新しい飼い主や環境に馴染めない犬、つまり協調性がなく順応性の高くない犬だということがその時に発覚したらどうします?

環境の激変によりこれまで一度も咬んだことのない犬、ほとんど吠えたことのない犬だって咬んだり吠えたりする事はいくらでもあるのですよ。えさを食べなくなったり、円形脱毛症になったり犬には相当のストレスがかかるのですよ。だからこそ早いうちに“犬を精神的に強くするしつけ・訓練が”大切なのです。

ストレスをかけない訓練は精神的に強い犬には育ちません。肝心なのは“ストレスのかけ方”なのです。しかしそれがご褒美で釣ったり、ストレスをかけることを一切否定する“出張訓練”や“しつけ教室”“犬の幼稚園”では行われていないように思われる。

しつけたつもりになりがちな“出張訓練”や“しつけ教室”“犬の幼稚園”はやりたくない・・・・。

不充分なことがわかっているのに目先の利益にとらわれるのはゴメンである。縁があって巡り会う犬なのに飼い主の都合や勝手な思い込みできちんとした教育を受けさせてあげられないのは我慢ならない。それならいっそ巡り会わない方がよい。

北栃木愛犬・警察犬訓練所は“本物の訓練”を提供することを常に意識している。 耳に心地よい言葉を聞きたい人は申し訳ないがよそを当たって欲しい。犬の一生を楽観的に考えている人では私の言葉で鼓膜が破れてしまうかも知れない・・・。

絶滅危惧種:中村信哉は絶滅の危機に瀕しながらも今日も咬みつくわんこを見守る



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訓練所上空を通過する
二羽の白鳥と琥珀鳥